ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、来年2016年のパーク開園15周年を記念して、新アトラクション『ザ・フライング・ダイナソー』を2016年春にオープンすることを10月2日に公式発表しました。
このアトラクションがめちゃくちゃすごそうだとファンの中で話題になってるんですが、僕もユニバファンの一人として、このニュースは見逃せないわけです。
そこで、この新アトラクションの情報を色々調べ、さらに実際に建設中の現地に近くに行ってみました。
『ザ・フライング・ダイナソー』は何がすごいのか?4つのポイント
1. スリルを全身で体感できる次世代型ジェットコースター
このアトラクションの最大の特長である「フライング・コースター」。
日本ではまだあまり馴染みが少ないタイプの新感覚コースらしく、公式サイトでは下記のように紹介されています。
フライング・コースターは、座るタイプのコースターとは異なり、鳥が大空を飛ぶように顔と体が下を向いた態勢で、生身の状態で頭から爪先まで、風とスリルを全身で体感できる次世代のコースターです。
つまり、うつ伏せの状態で背中を固定された状態で、びゅんびゅん高速で飛び回るような絶叫系ジェットコースターですね。
国内では、ナガシマスパーランドのアクロバットっていうアトラクションが、フライング・コースターに相当するもので一つありますが、まだ日本では浸透していない新たなアトラクションと言えるでしょう。
2.世界最長のコース × 世界最大の高低差
今回の新たなアトラクションで特筆すべきなのは、フライング・コースターでは「世界最長のコース&世界最大の高低差を誇るコースターである」という点です。
全長は1,124m。そして、ファーストドロップにおける落下高度はなんと37.8mもあるそうです。
このコースターは、海外からの輸入物ではなく、USJ独自の高度な企画力と技術力を結集して実現したものとのことです。ユニバは非常に高い技術力を保有していることは前々から聞いておりましたので、今回の独自開発はその技術力をさらに高みへと飛躍させたものでしょうね。
3. 建設費総額100億円
このアトラクションの建設費用も凄まじい。
その額、なんと総額100億円!
これは入場者数30〜50万人の増加を見込んでとのこと。
ハリーポッターに次ぐ巨額投資で、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドの2倍の設備投資らしいです。
これはなおさら期待が持てますね。
4. ジュラシック・パークの新形態
そして、このザ・フライング・ダイナソーは、現在のジュラシック・パークエリアの一部として新設されます。
このフライング・コースターのコンセプトは「プテラノドン」で、USJからの発表によると、
空の支配者プテラノドンに背中を掴まれたゲストは、野生本能の赴くままに360度振り回され、眼下に広がる「ジュラシック・パーク」の世界を猛スピードでぶっ飛びます。
とのこと。
2015年に公開された映画『ジュラシック・ワールド』の影響を受け、ジュラシック・パークの人気が再燃していて、その結果、1年ほど前まで待ち時間10分程度まで客足が急減してしまっていた「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」も一気に人気を回復し、整理券が必要な状況になっています。
そのような状況の中で、ジュラシック・パークの世界をより体感できるアトラクションが追加されることは、パーク側からしても客数及び売上に非常に大きな好影響を与えてくれるでしょう。
ジュラシック・パークが大好きな人は、より恐竜の世界を楽しめる機会が増えますね!
とにかく見てきた
色々調べてみたんですが、百聞は一見に如かずということで、実際にUSJへ建設中のアトラクションを見に行っていきました。
まずは、湖越しに確認。
世界最高の高低差を誇るだけあって、今のジュラシックパーク・ザ・ライドと比べてもこの高さ。(遠近感もあるからちょっと見づらい)
やっぱすごそうだ。
そして、もっと近づいてみようと、ジュラシックパークエリアへ。
前はエリアの東側(ウォーターワールドとかある方)の入り口に、大きな入場ゲートがあったんですけど、今は新アトラクションに向けて取り壊されてたみたいで、工事している一帯は緑のバリケードみたいな壁で覆われていて中の状況がわからないんですが、クレーンらしきものが見えたり、建設中のアトラクションの柱っぽいものが見えたりしてます。
さらに進んでいくと、湖越しに見えていたコースターの建設中の頂上らしき部分が目前にそびえています。
下から眺めてみたんですが、やっぱり遠方から見ていた時よりも圧倒的に高さを実感しますね。めちゃ高いわ。
そして、まだ途中ではあるけど、この急勾配のコース。さすが、世界最高の高低差というだけあってめちゃくちゃ急な傾斜になりそうですね。
新ジェットコースターのオープン予定は、2016年春ということで、もう間も無くですね!
絶叫系が好きな人には、たまらないアトラクションになりそうですね。
あとがき
こうやって次のアトラクションのオープンが発表されると嬉しいんですが、その反面、パーク側からすると、懸念点も同時に生まれると思うんですよ。
どういうことかというと、お客の”行き控え”です。
「来春にジェットコースターができるんだったら、ユニバにいくのはもうちょっと待っておこう」と、見込みとなるお客さんが行き控えを考え始めてしまうと、パークとしては予定している売り上げを逆に下げてしまうというリスクも同時に生じてしまいます。
だから、ある意味、新規オープンはオープンまでの期間、諸刃の剣となるとも考えられるでしょう。
個人的には、今のUSJについて言えば、行き控えという考え方はすごくもったいないなと思います。
USJは「世界最高をお届けする」を理念として、今現在もどんどん生まれ変わり続けています。
ホラーナイト、スパイダーマン4K3D、バイオハザード、ワンピース、ハリドリバックドロップ、そしてハリーポッター・・・挙げればきりがないほどに、我々を楽しませてくれるアトラクションやサービスを生み出し続けてくれているんです。
なので、来春までの期間においても、きっと楽しい仕掛けやイベントが用意されているでしょうし、されていると期待しています。
パーク側としても売り上げを上げなければ、新しい設備投資はできません。
つまり、我々がパークへ行ってグッズを買ったり、食事をしたりすることが、結果的には新たな設備投資の資金となるんですよね。
そう考えると、パークと僕たちは持ちつ持たれるの関係なんだと思います。
だからこそ、行き控えをするのではなく、来春までの期間も期待しながら、パークをエンジョイしていきたいと思います。