ポケモンGOが日本全国を席巻していますね。
そんなポケモンまっしぐらな雰囲気の中、僕がこの2日間ウキウキして見てたのは、ポケモンではなく、”デジモン”でした。
別に、はかったわけではないんですけど、huluで昔のポケモンアニメが再放送されていて、「懐かしーっ」と思ってリモコンで選択しようとしたところ、なぜか思考回路が「ポケモン」の「モン」から「デジ"モン"」を連想させ、気づけば『デジモンアドベンチャー』を検索してました。
デジモンファンの中では有名ですが、実はデジモンアドベンチャーは2015年に続編が製作されています。
それが『デジモンアドベンチャーtri.』。
デジモンアドベンチャーは大好き過ぎて、過去に何度ヘビロテしたかわからないですが、実を言うとこの続編のアニメは未だに見ていませんでした。
全6章からなる作品で、第1章が公開されたのが2015年の11月。
既に半年以上が経過してからの、ようやくのキャッチアップになりますが、観る体勢MAXに整えて視聴を開始しました。
※今日はマニアックなネタなので、デジモンに興味なければスルーしちゃってくださいw
『デジモンアドベンチャーtri.』のあらすじ
先に、デジモンアドベンチャーtri.をご存知ない方の為に、ざっくりとしたストーリーを紹介しておいた方が良いですよね。
八神太一ら「選ばれし子どもたち」が
異世界・デジタルワールドへ渡ったあの夏の冒険から6年。
そして、八神ヒカリたちとベリアルヴァンデモンとの最後の戦いから
3年の月日が流れようとしていた。平穏な毎日が続くなか、いつの間にか閉じてしまったデジタルワールドへのゲート。
選ばれし子どもたちにもその原因は分からぬまま、時間だけが過ぎ去っていく――
そんなある日、突如としてお台場の街にクワガーモンが出現。
その暴走により街は破壊され、人々は大混乱に陥る。
クワガーモンを偶然見かけた太一は、その暴走を止めるために
単身その姿を追いかけるのだった。
しかし、クワガーモンと対峙するも、どうすることも出来ない太一。「だめだ…俺一人じゃ、なにもできない…」
咆哮とともにクワガーモンが太一に襲いかかったその瞬間、
デジヴァイスが大きな光を放ち始めた――
「太一、でっかくなったなーっ!」
懐かしいあの声とともに、物語は再び大きく動き始める。
八神太一、17歳、高校生。
今、再び 冒険が進化する―
ざっくり言えば、『デジモンアドベンチャー』から6年後の世界を描いた作品。
選ばれし子供たちはそれぞれ成長し、主人公の八神太一は高校二年生になっており、青春と思春期の真っ只中にいます。
過去の戦いも過ぎ去り、それぞれが日々の平和な生活を過ごしていたところ、ある日お台場にクワガーモンが現れたところから、物語はスタートしていきます。
クワガーモンといえば、「無印」と呼ばれる、一番初期の『デジモンアドベンチャー』で、選ばれし子供たちがファイル島にやってきた時の最初に現れた敵デジモンでもあります。それのオマージュであるかのようなクワガーモンの出現に、思わず懐かしさを感じました。
子供たちのファッションの進化
みんなそれぞれ成長してます。
ネットを見ていると、ミミが可愛くなったという評価が多いみたいですね。
でも小学生の時は、他の子供とは一線を画したファッションセンスを披露していましたが、高校生になると単なるギャルみたいになってしまってます。
これは他のメンバーも同じだけど、服装が現実離れしたぶっ飛び方(太一はなぜかゴーグルつけてたりとか)をしてたものが、現実路線に合わせていくためか、ファッションにもリアリティが追求されていることは若干寂しい気もしなくもありません。
太一もヤマトも光子郎も、あの手袋はどこにいったんだ。
普通にイケメンファッションしとるやないか!と思わずツッコミそうになりました。
ソラも、あのヘルメット帽子はどこにいったんだ。
ヘルメット帽子の紐を結ばず垂らしたままにしているよくわからんファッションが、それはそれで可愛く見えたから不思議ではあります。
帽子で言えば、タケルの帽子って何なの?現実世界では絶対に売ってないような代物でした。
そのタケルくんも、今やイケメンキャラへと変貌してしまいました。嬉しいような、寂しいような。これもまた、進化ですね。
相変わらずデジモンが可愛い
これが一番見ていて嬉しかったことですが、子供たちは外見や内面含めて変化したものの、デジモン自体は昔のままでした。
僕はあまり声優とかには詳しくないですけど、各デジモンの声優陣も変わらずに担当してくれたことが非常に良かったです。これは素直に嬉しい。
作画とかキャラ変で賛否両論あるみたいですが、個人的にはデジモンが変わってなければそれでいいやと思いました。
相変わらず可愛いし、アグモン元気だし、パタモン可愛いし。
そして、進化の時の映像は大きく変化があって、これも否定的な見解がありますが、僕としてはBGMの「brave heart」をそのまま使ってくれたことが嬉しいかったです。
やっぱり進化の音楽はこれじゃないとね。この曲が変わってないだけで、懐かしさが倍増します。
賛否両論な太一のキャラ変について
デジモンアドベンチャーtri.は賛否両論が非常に激しい作品だと思います。
やはり昔ながらのイメージや印象が色濃く各自の記憶に残っている分、それを崩されたくない気持ちはわかりますし、自分の想像通りであって欲しいという気持ちもあります。
そんな中でも、一番批判の的となっているのは、主人公である太一の性格の変化。
サッカー少年で、一見無鉄砲ながら、人に優しく頼れるリーダーであった太一ですが、高校生になって、大人的な冷静な判断ができるようになっており、むしろ危機感に恐怖を覚える臆病な一面が強調されています。
その描写に、太一のキャラが変わってしまったと嘆く声もあるのだと思います。
僕もデジモンにはあまりリアルな悩みや葛藤などは入れずに、単純な冒険物として楽しみたいという意見に賛成ではあります。
そもそもデジモンってそんなアニメじゃないし、バトルものであり、冒険ものであり、子供の夢と好奇心がいっぱいにつまった作品ですので、それは変わらずに描いて欲しいと思います。
しかし、一方で、太一の性格の変化はある意味、あの子供時代からすると、意外と自然な流れなのではないかとも思ったりします。
太一は勇気の紋章を持ってるくらいなので、勇気があり、何事にも積極的に進んでいく冒険心もある少年です。
ですが、無印のある回で、高圧電流が流れているフェンスをくぐりぬけるというシーンが出てきます。
最初は何も考えずに怯むこともなく、すらすらとフェンスをくぐり抜けていく太一でしたが、それが実は現実世界の自分にも影響を与える非常に危険なことだということを光子郎から警告された後、今度は恐怖から一歩も進めなくなってしまい、さらわれたソラを追いかけることができなかったという一場面がありました。
その後、太一はその恐怖を乗り越え、勇気の紋章を手に入れるのですが、このような場面から考えると、太一の行動力の裏側には無知というものがあり、逆に潜在的には非常に臆病な一面を元から併せ持っているように思います。
そう考えると、子供の頃は何でも無邪気にできたものでも、高校生となり、様々なことを知っていくにつれ、警戒心も高まり、むしろ臆病な部分が強くなっている、という描き方はあながち間違いでもないのかなと考えたりするわけです。
しかし、太一の凄さはそのような弱さを持ちながらも、人のため、何かのために、自分の弱さを克服し、それを乗り越え、進んでいく力を持っていることです。だからこそ、太一の強みであり、与えられた紋章は「勇気」なのだと思います。
tri.でも今後の展開で、再び太一はその「勇気」を示してくれることでしょう。
まとめ
なんかまとまりなく、いろいろ書いてきましたが、総じて『デジモンアドベンチャーtri.』の感想としては、非常に面白かったです。
第2章の展開に不満がある部分もないわけではありませんが、それでも子供の頃から大好きなアニメ作品であるデジモンを現代に復元し、その後を描いた作品を作ってくれたことに対しては素直に嬉しく思います。
全部で6章から成る作品で、現時点はまだ第2章までしか出ていません。
第3章は2016年9月の上映を予定しているとのこと。2章でも大きな進展があったので、3章も早く観たいものです。
ポケモンも良いけれど、少年の夢がつまった"デジモン"も目が離せませんね。
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